そもそも乳酸菌とは「糖類を分解して乳酸に変える細菌」のことです。
近年アレルギー疾患やウィルス性の疾病が急増しています。
その要因の1つとしては、昔と比較してヒトの腸内の悪玉菌が増え、免疫力が低下したことが挙げられます。
健康な生活を維持するためには腸内の細菌のバランスに気をつけ、乳酸菌をはじめとする善玉菌の増殖し易い腸内環境を作ることが大切になってきます。
乳酸菌は形の上から球状の球菌と棒状をした桿菌(カンキン)に分けられます。
また、その性質から酸素のある無しに関わらず増殖できるグループ(通性嫌気性菌:乳桿菌、乳酸球菌)と、空気のあるところではほとんど生育できないグループ(偏性嫌気性菌:ビフィズス菌)に大別されます。
乳酸菌の種類は多く、自然界のあらゆるところに分布して現在200種類以上ものが発見されており、今後も多くの新種が発見されていくものと思われます。
現在、大気汚染、水質汚染、薬・抗生物質の多用、化学肥料・農薬多用の農産物、化学合成による新建材を多用した住環境、身の回りの化学合成品による環境ホルモン等々、 私達の人体、動物達への影響が深刻かつ重大な課題になっております。
乳酸菌はこの改善に「有用微生物」として大きな役割を果たします。
乳酸菌の効果として知られるものに整腸作用、腸内の腐敗防止、抗がん効果、免疫賦活効果、菌感染防止、抗菌効果、抗突然変異作用、腎障害抑制効果、抗コレステロール効果、抗ストレス効果、 アンモニア臭気制御による健全な体質改善、腸内活性による体質改善などがあります。
体に良い有用な乳酸菌は数多くありますが、そのすべてが人間や動物の胃や腸内で生きて活動するものではありません。 体内で働くには胃液や胆汁の殺菌力に耐えて生きたまま腸内に到達できることが必要なのです。